木の話

なぜグレーディング?

グレーディングとは

全量 乾燥行程を終了した木材にだけ行う検査

木材に含水率が何%含まれているか、また木材の強度(ヤング強さ=E)を調べて表示することです。

含水率
木材の内部中に水分がいくら含まれているかマイクロ波で測定し表示します。
例(D=20・D=25など)
数字が低い程含水率が低いということで管理された良い木材といえます。
ヤング率(E)
設計上必要な木材の強さを測定表示する単位です。
例(E=50・E=70・E=90など)
数字が高い程、強度があるということで良い木材といえます。
乾燥
乾燥機内で木材内の水分を抜きながら木を正しく鍛えていきます。
水分
自由水と結合水の二種類があって木材の性質に著しく影響するのは結合水と言われています。
正しく鍛える
自然乾燥サイクル約1年から2年かかるものを乾燥機ではそれを20日から30日で行い、同時に耐熱耐湿性能を向上させます。
木材の性質
乾燥による収縮率 接線(X):半径(Z):繊維(Y)=10:5:0.5などで表わせるものがあります。
表示
炭素レーザーにより測定値を印字する
D=XX E=YY
製造日 等

両輪(乾燥とグレーディング)は何故必要なのですか

ユーザー様のニーズによる間取り、そして工事期間の短縮よるコスト削減に努めるにあたり、納入時に木材の性能が表示されていれば、ビルダー様及びユーザー様に安心して頂けるものと確信しております。

従来メーカー出荷から完成時まで約1年程の時間を要しましたので、その間にと木材強度促進が自然に行われてきました。しかし残念ながら木材の強さは、数字では表していませんでした。自然の恵みと科学による測定と証明によって、吉野材のエンジニアウッド化は進化しなければならないと思っています。化学物質を含まず、再生可能資源の木材を更に研究していきたいと思っています。

阪口製材所では乾燥およびグレーディングに対応し業務を行っております。

グレーディング施設

見た目簡単な装置ですが、非常に高価で高度な装置です。
現在、その需要は急速に高まっています。
今後の木材を語る時なくてはならない重要な設備の一つと言えます。

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